木村元彦著「江藤慎一とその時代 早すぎたスラッガー」を3人にプレゼント
ベストセラー「オシムの言葉」で知られるノンフィクションライター・木村元彦氏の近著「江藤慎一とその時代 早すぎたスラッガー」(ぴあ=1760円、税込み)が話題を集めている。
中日に在籍した江藤慎一は、全盛期の王貞治の三冠王の夢に立ちはだかり、セ・パ両リーグで初めて首位打者を獲得した実力者。日本選抜で王と長嶋を押しのけて4番に座ったことも。
が、今では語られることの少なくなった野球人である。闘将と呼ばれながら体罰を全否定し、理論的な指導者として日本初の野球学校を開校。先進的な発想の持ち主でもあった。
近著「コソボ 苦闘する親米国家 ユーゴサッカー最後の代表チームと臓器密売の現場を追う」を丹念な取材と精緻な筆致で著した木村氏は王、張本、江夏、有藤、古葉、杉下、権藤、大島ら同時代の実力者の証言をもとに稀有な野球人の人物像を深く掘り下げ、読み応え十分な作品にまとめた。