(1)母親との関係が解決のカギになる…専門家が解説
GWが明けると心身の不調で会社や学校を休む人が増加します。よく知られた五月病ですが、GW明けは不登校も増加するといわれています。
「不登校が増えるのは、新学期が始まる時期や長期休みが明けた時です。GWは夏休みと比べ休日が短いにもかかわらず、休む子どもが多くみられます。新年度が始まる4月の緊張や疲れが5月にどっと出るせいかもしれません」
40年にわたり公立学校で教壇に立ってきた元教師はこう話します。
不登校は80年代から社会問題化し、今も増加し続けている古くて新しい問題です。これまで多くの調査や分析、研究などが行われ、さまざまな対策が立てられてきましたが、その数はいっこうに減る気配はありません。
最新の調査(令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査)では、小中学生の不登校は34万6482人と過去最多を記録しました。これは全児童生徒の7.2%に当たり、30人クラスのうち2人が不登校という計算になります。
最近ではフリースクールや「学びの多様化学校(不登校特例校)」などが設置され、不登校の子どもに対する支援も行われるようになりましたが、一方で普通の学校に通いたい(通わせたい)という希望が多いのも確かです。