メッツ千賀滉大は3敗目喫すも…防御率1点台キープを可能にするフォーム改造と頭の中身
メッツ・千賀滉大(32)が日本時間20日、5勝目をかけて敵地ボストンでのレッドソックス戦に登板。6回を5安打3失点とまずまずの投球を披露しながら、打線の援護にも恵まれず3敗目を喫した。
千賀は一回、先頭から二塁打と四球を許すと、暴投と内野ゴロの間に1点を先制を許す。さらに5番ストーリーにフォークを捉えられ、三塁線を破る適時打を献上。二回にも1点を失った。5勝目はならなかったが、クオリティースタート(6回を自責点3以内)で、防御率は依然として1点台(1.43)。
昨季、開幕直前に右肩を負傷した千賀はリハビリ期間中に下半身主導の投球フォームに改良。今春のキャンプ中も「僕のブルペンは、思い切り投げるというよりも常にフォームのことを考えている」と、理想的な投球フォームを模索していると明かしていた。
昨季は7月に復帰したものの、今度は下半身に負荷がかかり、左ふくらはぎを痛めて再び、離脱。痛めた右肩は完治したため、今季はソフトバンク時代のように並進運動(体重の横移動)をより意識したフォームに戻したことが奏功しているという。
さらに、武器であるお化けフォークに加え、球数を抑えるため、今季は新たにツーシームを加えて「エコ投球」を実践している。
そんな投球フォームの改良や新球習得など、技術的なことに加えて頭も切り替えたという。