広島・大竹 FA巨人入りを迷わせる杉内の“存在”
巨人の原辰徳監督(55)が新たに来季からの2年契約を結んだ。8日に渡辺恒雄球団会長(87)ら球団幹部にシーズンの報告を行った指揮官は、「2年契約でまた指揮を執らせていただくことになった。補強? そうですね。GMにこちらの要望は伝える必要がある」と話した。渡辺会長は先日、「来年はあらゆる補強をして勝つ」と大号令を出している。トップのお墨付きを得て、ターゲットに絞ったのは、今季10勝10敗の広島・大竹寛(30)である。
大竹は広島とすでに3度の交渉を行っているが態度を保留中。チーム内では「巨人へ移籍する」とみている関係者が多いという。埼玉の浦和学院出身で在京志向。巨人の条件やステータスに引かれる一方で、広島とは比べものにならない荒波に揉まれる覚悟はまだできていないともいわれる。広島の球団関係者も心配する。
「優しい性格。人がいいからオーナーにも気に入られている。広島に残れば、引退後もコーチにはなるだろうから安泰です。一方、巨人で勝負したい気持ちも捨て切れない。2年前にソフトバンクから巨人へFA移籍した杉内がチーム内でどういう立場にいるのか。知り合いを通じて情報を集めているみたい。実績抜群で三顧の礼で迎えられた杉内でさえ、少し勝てないと、たった2年で微妙な立場に追い込まれてしまうのが巨人の厳しさ。人がいい大竹は、今の杉内を見てなかなか決断できないみたい。楽天なども興味を示しているようですが、大竹の中では広島か巨人の2択。でも、流出の可能性が高いとみています」