ロッテ打線を翻弄…左腕の松井裕樹が右打者に強いワケ

公開日: 更新日:

「オープン戦とはいえ、ちょっと恥ずかしいよね」
 ライバル球団の007がほくそ笑んだ。

 ロッテは5日のオープン戦、楽天先発の松井裕樹(18)との初対決で大胆な手を打った。ルーキー左腕に対し、スタメンに9人の右打者をズラリと並べたのだ。

 左腕対策として、右打者を並べるのはセオリーの一つ。とはいえ、松井は高卒新人だ。攻略にしゃかりきになって1点も取れなかった。
「右打者ばかりを送り込むのは、松井を喜ばせるだけです」とは、某スコアラーだ。

「松井は右打者に対して、内外角をうまく使っている。スライダーは内側に食い込んでくる上に、五回に荻野貴を空振り三振に打ち取った外角のチェンジアップも意識せざるを得ない。これは厄介です。むしろ左打者の方が有利かもしれない。左打者にとっては、松井は右肩の開きが若干早い分、球スジは見やすいし、外角中心の配球になりがちだから、コースを絞りやすいはずです」

■高校指導者の方が上

 そういえば昨年、松井を擁する桐光学園(神奈川)を夏の県予選・準々決勝で撃破した横浜高は、スタメンに5人の左打者を起用した。七回に逆転2ランを放ったのは左打者である。

 横浜高の小倉清一郎コーチは日刊ゲンダイ本紙のコラムで、「松井君のスライダーは右打者の懐に食い込んでくるため、右の方が打つのは難しい」と書いていた。セオリーの“逆”こそが攻略のカギだと見たのである。

 伊東監督、次は左を使ってみてはいかが?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い