ロッテ打線を翻弄…左腕の松井裕樹が右打者に強いワケ

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「オープン戦とはいえ、ちょっと恥ずかしいよね」
 ライバル球団の007がほくそ笑んだ。

 ロッテは5日のオープン戦、楽天先発の松井裕樹(18)との初対決で大胆な手を打った。ルーキー左腕に対し、スタメンに9人の右打者をズラリと並べたのだ。

 左腕対策として、右打者を並べるのはセオリーの一つ。とはいえ、松井は高卒新人だ。攻略にしゃかりきになって1点も取れなかった。
「右打者ばかりを送り込むのは、松井を喜ばせるだけです」とは、某スコアラーだ。

「松井は右打者に対して、内外角をうまく使っている。スライダーは内側に食い込んでくる上に、五回に荻野貴を空振り三振に打ち取った外角のチェンジアップも意識せざるを得ない。これは厄介です。むしろ左打者の方が有利かもしれない。左打者にとっては、松井は右肩の開きが若干早い分、球スジは見やすいし、外角中心の配球になりがちだから、コースを絞りやすいはずです」

■高校指導者の方が上

 そういえば昨年、松井を擁する桐光学園(神奈川)を夏の県予選・準々決勝で撃破した横浜高は、スタメンに5人の左打者を起用した。七回に逆転2ランを放ったのは左打者である。

 横浜高の小倉清一郎コーチは日刊ゲンダイ本紙のコラムで、「松井君のスライダーは右打者の懐に食い込んでくるため、右の方が打つのは難しい」と書いていた。セオリーの“逆”こそが攻略のカギだと見たのである。

 伊東監督、次は左を使ってみてはいかが?

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