“噛みつき”で厳罰のスアレス バルサ移籍話ご破算の可能性
本人はイタリア戦の後に、「(噛みつきなんて)ピッチ上ではよくあること」なんてうそぶいていたが、合意寸前といわれるFCバルセロナへの移籍がご破算になる可能性があるだけに、悠長なことは言っていられない。
すでにバルサファンサイトには、「4カ月もサッカー活動停止なら、練習もできないということ。それでも獲得するのは馬鹿げている」「暴力選手はいらない」など、スアレス獲得に反対する声が続々あがっている。
バルサには、“悪童”選手に手を焼いた苦い過去がある。メッシのパートナーとして09年に迎えたズラタン・イブラヒモビッチ(32=現パリ・サンジェルマン)は、強すぎるエゴから監督との関係が悪化し、わずか1シーズンでセリエAのACミランにレンタルされた。チームに数々のタイトルをもたらしたロナウジーニョ(34=現アトレチコ・ミネイロ)が夜遊び続きで練習をサボっても、見て見ぬふりするだけだった。
メッシとネイマールがいるバルサにスアレス加われば、前線は凄まじい破壊力を持つが、チームの和が乱れては本末転倒。
5月に左ひざ半月板の手術をして、復帰戦でいきなり2点を挙げたエースの離脱は3度目の優勝を狙うウルグアイにとっては痛い処分。ウルグアイサッカー協会は不服として上訴する模様だが、スアレス本人の選手キャリアに大きな影響を及ぼす可能性もある。