アギーレも勘違い 日本がメキシコを真似できない科学的根拠

公開日: 更新日:

 日本代表のアギーレ監督(55)は11日の就任会見で日本サッカーについての印象を聞かれると、「私の母国、メキシコのプレースタイルと似ている」と言った。

 日本代表の平均身長は177.7センチ(平均体重72.5キロ)。これは32カ国中30番。一方のメキシコは177.3センチ(同70.7キロ)で同31番目。両国選手の体格を比較すると、数字上はほとんど同じだ。

 だが、いくら背格好が似ていても、同じようなサッカーの動きはできない。スポーツ選手の体に詳しい旧ユーゴのナショナルスキーチームコーチだった平山昌弘氏がこう解説する。

「体格が似ていても、骨格や動きが違えば、同じ動きは簡単にはできません。15年ぐらい前だったでしょうか。ゴルフのティーチングプロとして有名なD・レッドベターが来日した時、加瀬秀樹プロに指導する場面を見た。彼は加瀬プロに、大きなボールを両足で挟んだままスイングしろと言った。加瀬プロはボールを両足で押さえるのが精いっぱいでスイングができない。レッドベターは、『君はエルスのように大きな体をしているのに、なぜそんな簡単なことができないのか?』と不思議な顔をする。直後にレッドベターと話をした時、日本人と欧米人の骨格と股関節の可動性の違いについて説明すると、『そんなに違うのか?』と驚いていました」」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”