短期集中マル秘実戦練習
8月31日をもって横浜高校を退任し、9月からフリーになった。先月30、31日は明大と法大のセレクションに横浜の選手を引率。これが最後の仕事となった。
選考会とはいえ、いい選手には春先に大学側から声が掛かる。ベースランニングや遠投の数値を測り、投球、打撃、守備の実技もある。アピールできれば無名の選手にもチャンスはあるが、枠は1人か2人だろう。明大の場合は34人中、半数程度しか合格しないと聞いたから狭き門だ。選手はたいてい監督などの指導者を伴って参加する。
私と同じく、今夏限りで九州国際大付を退任した若生正広監督も選手と一緒に法大に来ていた。もちろん甲子園出場は大事だが、名門大学とのつながりも同様に重要。「来年以降もよろしくお願いします」という願いを込めて、各指導者は大学に顔を出している。
フリーになって初の仕事は北大津だった。夏は滋賀大会決勝で惜しくも近江に敗れた。付き合いがある北大津の宮崎裕也監督からの依頼だった。数日間の滞在で教えられることは限られる。すぐに実戦で生きる「中継プレー」を練習と黒板を使ったミーティングで講義した。