<第8回>モンゴル人力士の日本語が流暢なカラクリ

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 外国人力士は総じて日本語の習得が早い。確かに言葉が通じない相撲部屋に放り込まれれば、いや応なしに日本語を習得せざるを得ない。

 とりわけモンゴル人力士は日本語がうまい。かつて土俵を席巻したハワイ勢と比べても一目瞭然。朝青龍のようなハキハキした物言い、白鵬の重々しい口調などは生粋の日本人と比べても何ら遜色ない。

 前出の力士は「まず、文法が似ています」とこう続ける。

「例えば日本語だと『私は何々を食べたい』と単語を並べます。英語だと『私は食べたい、何々を』ですよね? モンゴルでは単語を並べる順番が日本語と同じなんです。モンゴル語は非常に発音が難しいことも関係していると思う。日本語も発音が難しいといわれていますが、モンゴル語はそれ以上。その意味でモンゴル人は、他の国の言葉を覚えるのに向いていると思います。あとはやっぱり、15歳くらいで日本に来ているからじゃないかな」(つづく)

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