<第16回>「協会は伏魔殿どころか北朝鮮」
12年、週刊誌に不倫疑惑を書きたてられた雷親方と女性職員が協会を辞めた前後から昨年にかけて、複数の職員が退職している。主に主事、監査ら事務方の要職に就いていた人たちだ。
執行部のあまりのデタラメぶりに、やってられないと自分でケツをまくったケースもあるものの、現体制に批判的だと執行部ににらまれて退職に追い込まれた人もいるという。退職に追い込まれないまでも、危うく辞めさせられそうになった人も中にはいるそうだ。
職員が「うかつに内緒話もできない」「盗聴器が仕掛けられているんじゃないか?」と疑心暗鬼になるのも、そんな背景があるからだ。
裏金をもらいながら返したから問題ないと開き直っていまも内部で暗躍する顧問と、その顧問を自分の右腕にしてトップの座に君臨し続ける北の湖理事長。2人が強大な権力で牛耳り、ヒソヒソ話すらできないいまの協会を「伏魔殿どころか北朝鮮」と言う人もいる。
(つづく)