会長「違約金ない」明言も アギーレに支払われる“契約解除金”
アギーレ監督に対する告発が受理されてから契約解除まで、わずか3日。ここにきてサッカー協会は迅速にコトを運んだこに、驚きの声があがっているが、だったら昨年12月にスペインの検察当局が告発した時点でなぜ、解任に踏み切らなかったのか?
「告発された時点で契約を解除し、仮に告発が受理されなかった場合、アギーレ監督から不当解雇として地位保全の訴えを起こされたり、名誉毀損でも訴えられた場合、サッカー協会は敗訴した上に莫大なカネをむしり取られる。それを思うと怖くてクビには出来なかった」(サッカー代理人関係者)
それでは今回、契約を解除されたアギーレ監督には、どのくらいの“実入り”があるのか?
「アギーレ監督の年俸は2億円。契約自体は1年ごとの更新だが、成績などを勘案して2年ごとに契約内容を見直すという付帯条項があって、実質的には2年契約の扱いです。大仁会長が『違約金という形はない』と会見で断言したが、確かに契約書に違約金という文言はない。しかし、トルシエ元監督の時代から《契約期間中での契約解除の場合、実質的契約年数2年分の全額を支払う》とうたわれ、アギーレには2億円×2年の計4億円が支払われるという話がある」(代理店関係者)
スペインの地元紙によると「八百長疑惑で受理された面々は25日からバレンシアの裁判所で事情聴取が行われる」。その後、起訴されて有罪となった場合は「最長4年の禁錮刑」「最長6年の資格停止」「不正に得た利益の3倍に相当する罰金刑」を言い渡される。