錦織は大会3連覇も フルセット続きで懸念される故障リスク
「ケイはワウリンカにサービスでプレッシャーをかけられていたが、さらに相手は常にベースラインの前に出て打ち合い、しかも深い場所を狙っていました。これらは、いつもはケイが見せる攻撃です。今回のメンフィスOPのように、接戦になれば(3セットマッチで)2時間30分を超える試合は多くなるます。ツアーだけで年間に20試合以上戦うわけですから、シーズン終盤まで体力は持たないし、故障のリスクだって高くなります」
錦織は昨年、5025の(ランキング)ポイントを獲得したが、半分以上の2720ポイントは全米OP以降に稼いでいる。
「疲れが出てくる終盤にポイントを守る重圧とも戦わなければならないのはつらいですよ」(前出の記者)
錦織は昨年8月、足指の手術を受け全米OPの直前2大会を欠場した。それでもツアー18大会に出場し68試合を消化(それ以外にダブルス3大会、国別対抗戦などにも参戦)。今年、試合数も長時間ゲームも増えれば177センチと小柄な体は必ずや「悲鳴」を上げるというのだ。
錦織の話「(3連覇に)いい気分。素晴らしい1週間だった。形としてもいいテニスができた」