進学校で偏差値70 松山東の監督が明かすチーム強化の工夫
――メリットとは。
「集中力です。練習も勉強も、短い時間の方が集中できますよね。ウチは集中力だけはどこにも負けません」
――練習時間が長いと、逆にダラダラしてしまう、と。
「まあ、長い時間の練習も必要なケースはありますし、私も出来るならばもっと練習をさせてやりたいんですけどね(笑い)」
■「宿題は甲子園に持ってきています」
――具体的な練習時間は。
「6時間授業と7時間授業の日で違いますが……大体、2~3時間でしょうか。練習終了が午後7時なので、そこからは個人の時間。塾に通う子もいれば、素振りをする子もいます。まあ、塾に行ったからといって必ずしも勉強ができるとは思いませんけど(苦笑い)」
――練習時間と強さは無関係、ということですか。
「どうでしょうねえ。私も若い時はいろいろな強豪校の練習を勉強しました。以前赴任していた学校では、練習に時間をかけてじっくり部員を仕上げてから試合に臨んでいた。でも、今はきっちり仕上げるなんて無理です。だから、かつて学んだ強豪校の練習を進学校版にアレンジしながらやっています。でも、ウチの子たちは本番に強いんですよ」