他校にも定着 健大高崎・青柳監督が掲げる「機動破壊」の真実

公開日: 更新日:

 盗塁は必ずしも成功するとは限らない。失敗すれば、犬死にだ。

「その辺りのリスクは割り切らないといけません。犠牲を気にしていたら盗塁なんて出来ませんから。だから、失敗しても叱りません。叱ると、『走ってもいいんだろうか』と迷うし、『またミスして怒られるのは嫌だな』と縮こまってしまいかねない。そうなると決断力も鈍ってしまいますからね」

 青柳監督は選手の機動力を磨くために、練習試合では3球目までに走らせるようにしている。最初は失敗ばかりでも、ある程度は我慢して走らせるという。もっとも、健大高崎の機動破壊は有名になりすぎた。対戦相手も走ってくることを前提に対策を練り、昨秋の関東大会では苦戦。準決勝で浦和学院に敗れた。

「牽制で3つも4つもアウトを取られてしまいましたからね(苦笑い)。それでも前に前にという気持ちはあります。走らなくても、牽制をさせて投手のリズムを崩すことも出来ますから。機動破壊といっても、数を走ればいいというものじゃありません。それこそ、試合を決める盗塁1つだけでもいいんです。九回裏1点ビハインドで盗塁が出来るかどうか。よく『足にはスランプはない』なんて言われていますが、ありますよ。それが決断力です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フワちゃんは活動休止、男性の体臭批判の女子アナは契約解除…失言続きの和田アキ子はいつまで許される?

  2. 2

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  5. 5

    やす子「暴言トラブル」火消しで“救いの手”も…フワちゃんの言い訳がましい謝罪が“火に油”

  1. 6

    選手村は乱交の温床、衝撃の体験談…今大会コンドーム配布予定数は男性用20万個、女性用2万個!

  2. 7

    中丸雄一「よにのちゃんねる脱退」を求めるファンの声…名物・菊池風磨の“中丸いじり”はもう笑えない

  3. 8

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

  4. 9

    自民重鎮の元秘書が「JK性加害」の衝撃!衆院青森3区から出馬表明も、酒乱トラブル続出の過去

  5. 10

    中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題会員限定記事