千葉、埼玉、静岡、愛知…広がる東京五輪会場のズサン計画

公開日: 更新日:

 もう、これじゃ「東京オリンピック」とは呼べないのではないか。競技会場が、千葉、埼玉、静岡、愛知……と、全国に広がりそうなのだ。

 14日、レスリングフェンシングテコンドーの3競技は、千葉県の「幕張メッセ」で行うことがほぼ決まった。大会組織委員会の森喜朗会長が、千葉県の森田健作知事に「幕張メッセ」での開催を要請し、森田知事が了承した。

 当初、3競技は「東京ビッグサイト」で実施する計画だったが、IOCから「スペースが足りない」と指摘され、組織委員会が大慌てで“代替施設”を探していた。

 しかし、これほど予定会場の変更が相次ぐのは異常なことだ。すでに、バスケットボールは江東区から「さいたまスーパーアリーナ」への変更が決まっている。セーリング会場についても、江東区での実施が不可能と分かり、愛知県への変更が有力視され、自転車競技も静岡県「伊豆ベロドローム」への変更が検討されている。

 2020年「東京五輪」は、選手村から半径8キロ圏内に競技場を集中させる「コンパクト五輪」がウリだったはず。なのに、千葉や埼玉で実施するなんて、どこが「コンパクト」なのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド