白鵬遠のく4敗目…大関稀勢の里が1度も優勝できない理由
大関稀勢の里(28)が、またもや相撲ファンの淡い期待を木っ端微塵に打ち砕いた。
自身3敗で2敗の横綱白鵬を追う展開になっていた5月場所13日目(22日)。相手の横綱日馬富士は右ヒジに不安を抱えるなど、万全とは程遠い状態。ここ一番に弱い稀勢の里でもこれなら勝てる、と多くのファンは思っていたはずだ。
しかし、立ち合いから両足が揃ってしまい、はたかれてダイブするかのごとく土俵にベチャリ。これで4敗となり、優勝争いからは脱落。せっかく前日に白鵬が負けて、再びチャンスがめぐってきたと思った途端にこれだ。
とはいえ、いつものことといえばいつものこと。毎場所のようにファンの期待を裏切り続けている。それでも対白鵬戦の成績がゆえに、ファンも一縷の望みを託してしまう。ここ数場所は負けっぱなしも、通算11勝39敗。一見大したことないように見えるが、白鵬に2ケタ勝ったことのある日本人力士は稀勢の里ただひとり。10年に連勝記録を63で止めたのも、当時平幕のこの男だった。
現役最強横綱からも警戒されているにもかかわらず、なぜそれで1度も優勝できないのか。ある角界OBは「それを言っちゃあおしめえよ」と言って、こう続ける。