強行出場決断のベイ筒香に「選手生命に関わる」と専門家警鐘
「あくまで一般的な意見になりますが、最低でも1週間は無理をさせたくないですね」
DeNAの筒香嘉智(23)について、野球選手の治療実績が豊富な名古屋スポーツクリニック院長の杉本勝正氏がこう言った。
24日の阪神戦で走塁の際に右太ももを痛め、「軽度の筋損傷」と診断された筒香。中畑監督は「ここ一番の代打。思った以上に強くバットも振れるようだし、パの主催試合ではDHで使うこともできる」と登録抹消しない決断を下した。
この日は出場機会がなかったハマの大砲は、「だんだん良くなっている。27日いけるならフリーをやるつもり。再発しないように治療したい」と意気込んだが、試合前には足を引きずるような歩き方もしていた。前出の杉本氏は、「筒香選手が最後までプレーを全うすることを考えれば、むしろ10日間の登録抹消はマイナスにはならないと思う」とこう続ける。
「走塁の際に筋損傷したということですから、おそらくは肉離れの範疇。リハビリの過程としては、3~4日間はジャンプやダッシュなど患部に一切の負荷をかけず、出血を止める治療を施していく。出血が治まれば、筋肉の収縮性を高めるストレッチに入っていきます。2週間ほどでストレッチを強化しながら筋力アップのトレーニングを加えていき、約3週間で実戦に復帰するケースが多い」