目線が泳がぬFIFA騒動の大物たち
日本の総理大臣は目線がキョトキョト泳いで、落ち着きがない。
3日未明に辞任を表明したものの、一度は再任したFIFAのブラッター会長の目はその逆だ。欧州のサッカー協会が反ブラッター勢力に回ったことに対しては「許すが、忘れない」と凄んだ目。うわ! おっそろしい親分だな。この一点だけでも日本の総理とは迫力が違う。
FIFAの幹部をふん縛ったアメリカ司法長官の目もキョトキョト泳いでいなかった。名前だってリンチだっていうから恐ろしげじゃねえか。それを、「サッカーを利用してロシアをおとしめようとするアメリカの陰謀だ」と言い放ったプーチンの目もキョトキョト泳がない。大物はみんな目が据わっている。
「ひとつ次はうちにお盃(W杯のこったぞ)を頂戴いたしたく、なにとぞよしなに」
と積まれる小判に目が眩んだ悪代官がFIFAにゃごっそり居たのに、揃いも揃って逮捕されるとき「フフン」と笑って目が据わっていた。居直り方が半端じゃない。
目が泳がぬ日本人といえば、どっかの放送局の会長ぐらいしか思い浮かばぬ。ただまあ、動じないというよりは面にしょんべん掛けられても感じないガマガエルのような目。短気でわがまま、脳みそせせこましく、他の言うことを聞かず、「早く質問しろよ!」と自分で自分を後方支援するような愚かしいヤジを飛ばすどっかの総理と同じで、どうしようもない小者感はぬぐえない。