なでしこの「組織力」崩壊招いた岩清水交代と急増システム

公開日: 更新日:

■佐々木監督はリオ五輪も指揮か

「その岩清水をなぜ代えたのか?」という疑問の声は少なくない。なでしこリーグの関係者が言う。

「経験の浅い若い選手やいつまでもミスを引きずるタイプなら、あの場面の交代もあるでしょう。1、2失点目も岩清水のマークが緩かったのは事実だし、クリアミスも痛かった。でも、なでしこのポゼッションサッカーは、経験豊富な岩清水を中心とした堅守がベースになっている。DFリーダーの岩清水がいるからこそ、両SBは果敢にオーバーラップできるし、数的不利になってもDFラインは崩れない。その岩清水をベンチに下げれば、なでしこの組織力は半減どころの騒ぎではない」

 さらに関係者はこう続ける。

「守りの要である岩清水に代わって起用された澤がボランチに入ったことで、CBにはボランチの阪口が回り、宇津木との絶妙なコンビネーションも崩壊した。今大会で初めて先制され、立て続けに失点した時、一番落ち着かなければならない指揮官が、最も動揺していたように見えた」

 惨敗の将は、「負けたことに理由があることは間違いない。それはしっかりと今後、冷静に分析していく」と言った。その佐々木監督は「来年夏のリオ五輪まで続投が既定路線」と言われているが、再考の声も出てきている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる