エディー・ジョーンズにはなれない還暦若大将の半端な言葉
この半端な言葉が、原辰徳の人生を象徴しているようでしようがない。
若い選手やファンにうまいこと言おうとして、わけが分からん言葉を「知ったふうに」目を剥いて上から目線で話したくせに、最後は「潮時」かい。
ラグビーのエディー・ジョーンズが、去り際に語った言葉は日本全体に染みついちゃってる実態を言い当てていた。
「日本は勤勉で文句を言わずに黙々と与えられたことをやれば勝てると思ってきた。これからは個々人がどう考えて何をやるかだ。そのための組織づくりを真剣に考えないとダメになる」
片言の日本語を交えた渾身の言霊。
ひるがえって、競技は違えど親交はあったらしい原辰徳はどうか。このまま湿気ってカビて朽ち果てる「巨人軍」の監督の去り際らしいぜ、はっはっは「そろそろ潮時……」。
百言語れどなにも響かず、要は「そろそろ潮時……」。
今後どうするんだろうねえ。星野仙一のように野望衰えず、どこにでも口を出してプロ野球を牛耳ろうと画策する執念深さは「もうじき還暦若大将」にゃなかろう。