大阪国際Vでリオ確実も…福士加代子を待つ本番レースの壁
リオ五輪の女子マラソンは8月14日。午前9時30分、リオのカーニバルのメーン会場となるサンボドロモをスタートし、沿岸沿いの周回コースを経てサンボドロモに戻ってくる。昨年の世界陸上7位でリオ五輪代表に内定している伊藤舞(31)が年末に現地で試走した際には「路面の傾斜が気になる。ビーチからの海風も気になる」と語り、同行した大塚製薬の河野匡監督は「天候次第では(ペースが)すごく速くなる。平坦なだけに、無駄な力を使わないことが大事。海沿いでは集団にいた方がいい」と言った。集団で走ることが好きではない福士にとっては気になる「助言」だし、コースも完璧に整備されているわけではない。
8月のリオは冬なので平均気温は22度ぐらい。それでも雨が2、3日続くと、気温はぐっと下がるという。
「どんな天候でも条件は皆同じです。五輪のマラソンはタイムは関係ない。順位狙いです。力のあるアフリカ勢はペースの上げ下げやレース中の駆け引きで、ライバルたちを蹴落とそうとする。それが序盤から始まるのか、20キロからなのか、30キロすぎになるのか。今は誰にもわからない。いずれにしても、終盤にペースを上げられるだけのスタミナがなければ五輪で金メダルは絶対に取れません」(前出の菅原氏)