いまだ英語ダメ…松山2勝目でも遠い米ツアーでの“市民権”
最終日、会場は「USA」「USA」と大合唱のファンで埋め尽くされ、松山にとっては完全アウェー状態。ほとんどがファウラーを応援していたから、試合が終わると、あっという間に大ギャラリーもいなくなり、優勝インタビューは短時間で終了した。
「今季の目標である2勝目を達成した松山は、次の目標を聞かれても『今夜考えます』と素っ気なかった。米メディアの関心は優勝した松山よりビッグ4(スピース、デイ、マキロイ、ファウラー)。だから、その質問も出て『(ビッグ4は)刺激になる。そういう存在になれるように練習していきたい』と答えていましたが、普段からリップサービスに慣れている米国人にしてみれば物足りない。『ビッグ5になります』とユーモアを交えて返せばよかったのです。松山は会見で笑顔も見せなければ、感謝の言葉もなかった。口数が少なく英語もしゃべらない。仲間やファンを敬ったり感謝するような発言や態度を見せなければ、米国社会にはなかなか溶け込めません」(前出の吉川氏)
一昨年、ツアー1勝目を挙げた際は、ニクラス主催の大会だというのに感謝の言葉もなく、その時も一言も英語をしゃべらなかった。何とか米ツアーに溶け込もうと必死で努力した丸山茂樹プロは、日刊ゲンダイ本紙のインタビューで「言葉が少ないのは米国では受け入れられない」と苦言を呈していたが、米ツアーで2年間戦ってもゴルフ以外は何も変わっていないということだ。