<第4回>松山英樹は英語スピーチで面白いこと言えばよかった
プロテニスの錦織圭が全米オープン決勝に進出して、日本中が熱狂し、ジュニア世代にテニスブームが起きている。ゴルフでは女子の樋口久子(1977年=全米女子プロ)、シニアの井戸木鴻樹(13年=全米プロシニア)がメジャー優勝を果たしたが、男子レギュラーでは未勝利だ。
日本人最多の米ツアー3勝の記録を持つ丸山茂樹プロも、02年全英オープンでは1打及ばずプレーオフ進出を逃し、04年全米オープン4位。また青木功がバルタスロールGCで帝王ジャック・ニクラスと死闘を演じた80年全米オープンは、35年たった今でもファンの間で語り継がれる。日本男子ゴルフ界にとってメジャー制覇は悲願だ。
――日本人のメジャー優勝はどうでしょう?
通常大会と違ってメジャーは特にパワーが必要です。昨季のセッティングを見ても、全米オープンが開催されたパインハースト・ナンバー2はラフをなくし、「飛んで曲がらない者勝ち」みたいなコース設定になっていました。石川遼はメジャーであまり活躍してませんが、松山英樹は13年に全米オープン10位、全英オープン6位と2戦連続でトップ10に入っています。昨季はメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝。そういった意味で、メジャーにまた近づいてきているかと思います。ただ、メジャーで成績を残せる戦力が日本選手ではわずか1人というのは、厳しい現状ですね。全てメジャーを基準に見られると、ちょっとつらいものがあります。