重圧で不登校気味に 高松商・長尾監督明かす伝統校での苦労

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――高松商OBで、現在は静岡在住という人ではなく、ですか?

「学校とは無関係のファンだったんです。『昔のように強い高松商にしてください』と言われた上に、握手まで求められた。本当に参りました(苦笑い)。それだけ全国にもファンがいると思うと、プレッシャーで不登校気味にもなりました(笑い)」

――え、先生が不登校になったんですか?

「いや、ちゃんと学校は行きましたよ(苦笑い)。ただ、初めて不登校の子の気持ちがわかりました。本当に学校に行きたくないと思っていたんですが、嫁に怒られた(笑い)。『あんたが決めたことなんだから、最後までやりなさい!』って(笑い)」

――OBからは何も言われませんか。

「『中学の監督に何ができるんだ』と思っている人は多いでしょうね。直接言われたわけではありませんが、試合中にスタンドから、『何やってるんだよ!』とか『ちゃんとやれよ!』という空気は感じます。でも、そうした声は学校と犬伏部長が遮断してくれている。特に犬伏部長は今年で15年目。負けていた頃の高松商を知っているので、いいアドバイスをくれます。チームをビシッと締めてくれますし、半分以上は部長のチームなんですよ。むしろ、僕が犬伏部長の右腕にならなきゃいけないくらいですから」

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