重圧で不登校気味に 高松商・長尾監督明かす伝統校での苦労
24日は20年ぶり、26回目の出場となる古豪・高松商(香川)が登場する。昨秋の明治神宮大会では大阪桐蔭(大阪)、敦賀気比(福井)を撃破して、初優勝した。チームを率いる長尾健司監督(45)は丸亀(香川)出身で、14年4月に就任した保健体育教諭。同校OB以外の監督が異例ならば、県内の中学軟式野球の指導者だった経歴も異色だ。“外野”のやかましい伝統校で“外様”の監督が指揮を執る苦労を聞いた。
――高松商の監督になったのは、中学と高校の人事交流といわれていますが、詳しい経緯を教えてください。
「それが私も詳しいことはわからないんですよ。義務教育の中学校と高校教育では、(教育委員会の)部署が違う。おそらく、上の方たちが香川県の野球に一石を投じようという狙いがあったのか……?」
――伝統校の指揮を執るプレッシャーはありませんでしたか。
「私も、以前から高校野球で指導をしたいとは思っていました。が、これが高松商となると、『果たして自分なんかに務まるのか……』と不安だらけでした。今でもそう思っています。しかも、県外のファンも多いですからね。県外から何通も手紙をもらいましたし、ある時は静岡県から60代くらいの方が訪ねてきたこともあった」