スライド先発のヤンキース田中 「開幕投手」発表ズレた裏
4日(日本時間5日)に予定されていた今季開幕戦アストロズ戦は降雨で中止に。翌5日(同6日2時すぎ)にスライド登板する田中はヤンキースタジアム右翼の芝生でキャッチボールで調整。その後、相手を座らせて軽く投げ込んだ田中だが、依然、右肘に不安を抱えていることが分かった。
3月23日のナショナルズ戦はレギュラーシーズンも含めて自己ワーストの自責点7。29日のフィリーズ戦も1失点ながら7安打と打ち込まれた。それが、完治していない右肘靱帯部分断裂の影響なのか、オフのクリーニング手術の後遺症なのかは定かではないが、オープン戦最後の2試合で万全な投球ができなかったのは、右肘不安の影響だという。
「状態が良いときであれば150キロ中盤をマークするストレートが、23日は最速143キロ、29日は148キロでした。投球フォームも絶好調時のものとは程遠く、明らかに右肘をかばって投げていたというのが首脳陣の見立てだといいます」とは、ヤンキースをカバーする米国人記者。
ヤンキースは毎年、開幕投手の発表が遅いとはいえ、決定が田中の最終登板から2日後にズレ込んだ裏には、そんな事情があったというのだ。