柔道48kg級は開会式翌日 海外に弱い近藤亜美は責任重大
4月に行われた、リオ五輪代表選考会も兼ねた全日本選抜柔道体重別選手権大会で優勝。初の五輪キップを手にした近藤亜美(20)。
出身は愛知県。吉田秀彦や谷本歩実ら、五輪金メダリストを輩出した大石道場で修業を積み、48キロ級では若きエース候補として注目されていた。
しかし、不安がないわけではない。ノンフィクションライターの柳川悠二氏は「特筆すべき武器がないのが気になります」と、こう続ける。
「例えば52キロ級の中村美里は小外刈りや小内刈りを中心とした足技が得意。世界中のライバルたちが警戒していますが、近藤はこれといった武器が見当たらない。受けの強さ、組み手のうまさで勝負する選手で、技がキレるというタイプではない。48キロ級は長年、世界で勝つより日本で勝ち抜くのが至難の業でしたが、近藤は海外の大会に強くないのも懸念材料です」
14年の世界選手権では優勝するも、昨年の同大会は3位。今年2月のグランドスラム・パリでは、まさかの初戦負けを喫した。さらに、試合以上に重圧がかかるのが日程だろう。