白鵬の“ラフプレー”に照準 新生「審判部」が相撲を変える
早速、影響力を発揮している審判部だが、彼らが「本丸」と見定めているのが白鵬だ。
■出場停止処分も
いまや張り差し、ヒジ打ち、ダメ押しは常態化。横綱にあるまじき猫だましで、ファンを白けさせたこともある。春場所では土俵を割った嘉風を持ち上げて投げ捨てると、土俵下の井筒審判部副部長(当時)を直撃。全治3カ月の重傷を負わせた。当時は厳重注意止まりだったが、観客を危険にさらしかねないダメ押しがやまないようならば、更なる厳罰は必至。厳重注意の次に重い、出場停止処分もあり得る。
だが、白鵬も「オレが長年土俵を支えてきた」という驕りがある。八角理事長は本紙のインタビューに、「白鵬のダメ押しは稽古場から直す必要があると思う。あれは不甲斐ない年下力士に、『もっとしっかりしろ』という意味でやっているのでは」と話していた。それが事実ならば、それこそダメ押しは癖になっているのだろう。
水面下ではすでに、白鵬と審判部が火花を散らしている。