理事長選の敗因? 貴乃花派に故北の湖氏“遺言”改ざん疑惑
先の理事長選に完敗した貴乃花親方(43=元横綱)はこれまで、事あるごとに北の湖前理事長の名前を使ってきた。スポーツ紙上で理事長選への出馬を表明した際も「前理事長から受けたご恩に報いる必要がある」「遺志に応えなければなりません」「それは、私の役目」などとつづっている。
北の湖前理事長を「オヤジ」と呼び、再三、遺志を受け継ぐのは自分と強調していた貴乃花親方とその一派が、あろうことか遺志をねじ曲げた疑惑が浮上した。
北の湖前理事長が多臓器不全で急逝したのは昨年11月20日、九州場所の最中だった。その少し前のこと。北の湖前理事長は病に苦しむ中、親しい親方のひとりにこう言って胸の内を打ち明けたという。
「オレの後は八角。貴乃花はその間、勉強して次だ」
北の湖前理事長の遺志は何よりも「土俵の充実」。当時、ナンバー2の事業部長だった八角現理事長(52=元横綱北勝海)には「ブレずに頑張れ」とのひと言を残したが、自分の後を示唆する遺言らしきものの存在はこれまで公にされなかった。しかし、「自分の後は八角、貴乃花はその次」と話していたのであれば「遺言」とも言えそうだ。