「鳥谷を二塁へ」 虎OB福間納氏が“超変革”コンバート提言
コテンパンにやられた。
阪神は19日のソフトバンク戦に大敗し、これで交流戦は6勝11敗の借金5となった。
最大の要因は貧打だ。42得点、2本塁打は12球団ワースト。超変革をスローガンに掲げる阪神は、成長途上の若手を積極起用しているとはいえ、鳥谷、ゴメスら主力もさっぱりだ。
それだけに阪神の周辺では、「0-1で負けた18日はメッセンジャーが8回1失点で負け投手になったように、今年は投手が踏ん張っても報われない試合が多い。これでは投手も商売上がったり。すでにモチベーションに影響が及んでいる」との声が聞こえ始めている。
ここまで打てないのなら、首脳陣には発想転換が必要ではないか。
「貧打解消ではなく、より守りを固めるのです」とは、評論家の福間納氏。
「内野のコンバートです。今年はリーグ5位の41失策に加え、記録に残らないミスが多い。今季9失策で打撃でも衰えが目立つベテラン鳥谷は、負担を減らすためにも遊撃から二塁へ。二塁はWBCでも経験しているので問題ないはずです。遊撃にはチーム屈指の身体能力を誇る大和を起用する。今の大和は便利屋になっているが、打撃にある程度目をつぶっても、内野はグッと締まる。そして、成長を見せる4年目の北條は三塁に専念させる。過去にはヤクルトが、遊撃で失格の烙印を押された山田を二塁で粘り強く起用。結果的にレギュラーを奪った。北條は遊撃は難しいが、三塁での動きは悪くない。一つのポジションに固定することで、この日3安打した打撃がさらに一皮むける可能性もあります」
「超変革」をスローガンに掲げるなら、大胆なことをやってもいい。