<特別寄稿>3年ぶり夏の甲子園 横浜はどこまで勝ち進むか
左腕の石川にも「力み過ぎ」と言いたい。140キロを超えても、高めに抜ける球が多い。以前はタイミングが取りにくかった小さなテークバックが今は大きい。これから投げる舞台は甲子園。力むなというのは無理な話でも、少しでも意識すれば、もっと低めに決まるようになる。この2人の修正能力がカギを握る。
神奈川大会は全体的に野球が大ざっぱになったと感じた。横浜が2-0の五回2死二塁から増田が貴重な追加点となる2ランを左翼ポール際に放った。一塁が空いている状況で一番いい打者を迎え、慶応バッテリーはなぜまともに勝負したのか。いいスプリットがあるのだから、ボール球で誘うべきなのに、この大事な場面でなぜか投げなかった。
昨夏に全国制覇した東海大相模と比べれば、横浜にはスキがある。謙虚に一戦一戦戦って、ぜひ、優勝旗を持ち帰って欲しい。