入賞も叶わず 女子マラソン惨敗で見えた“東京五輪の課題”

公開日: 更新日:

■酷暑やペースチェンジの対策不足

 それにしてもだ。上位陣との実力差があるからメダルは無理にしても、日本選手が先頭集団から姿を消すのは早すぎないか。スタート時(午前9時30分)に19度だった気温は11時には25度を超え、海風は吹かず、選手には強い日差しも照りつけた。確かに予想外の消耗戦にはなったが、条件は皆同じだ。ソウル五輪マラソン代表で「チーム新宅」代表の新宅雅也氏がこう語る。

「選手や関係者たちは、海からの風は頭にあったでしょうが、暑さや世界大会独特のペースチェンジの対策はどうだったのか。それに、日本のマラソンコースではあまりない周回コースはカーブする際にスピードを落としたり、リズムが変わるので足への負担が大きい。3周なら6つのカーブがある。アフリカ勢には身体能力だけでなく、対応力の高いことも見せつけられた。とはいっても、入賞者にはベラルーシや米国の選手もいる。福士にはどうにか先頭集団についていって欲しかったですね」

 暑さといえば、4年後の東京五輪も過酷なレースが予想される。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方