東京五輪へ好材料 平野美宇がW杯最年少Vで若手が主役に
「高1優勝」といっても、もう一人の方だった。
卓球女子の平野美宇(16=最新世界ランク17位)は9日、米国・フィラデルフィアで行われたW杯シングルス決勝で、台湾のチェン・イーチン(24)を4―0で下し日本選手として初優勝。公式サイトによると大会最年少優勝だという。
今大会は中国選手が欠場しているとはいえ、平野がラスト3試合で倒した相手はすべて格上だった。準々決勝では、リオ五輪日本代表で同11位の伊藤美誠(15)に4―1。準決勝ではシンガポールのフェン・ティアンウェイ(30=同6位)に逆転勝ち。決勝では、同8位の台湾選手をストレートで退けた。
リオ五輪にはサポートメンバーとして参加していた平野は、練習相手の他に球拾いや裏方の仕事を熱心にこなしていた。チームは団体銅メダルで報われたが、自分には日が当たらずひっそりと帰国した。
平野と伊藤は2014年3月のドイツオープン女子ダブルスで優勝。これが後に、ツアー最年少優勝(2人の合計年齢が27歳145日)のギネス記録に認定された。伊藤は昨年3月のドイツオープンのシングルスでも、14歳152日で史上最年少優勝を果たした。