羽生結弦が自虐? 94年世代アスリートで「実力一番下」
先のGPファイナルで男女通じて初の4連覇を果たした男子フィギュアスケートの羽生結弦(22)が凱旋帰国。前人未到の偉業を成し遂げながらも、会見では「実力的には自分が一番低い」と自虐とも取れる発言が飛び出した。
今年は同世代のアスリートの活躍が目立ち、プロ野球では二刀流の日本ハム・大谷翔平が史上最速の165キロをマーク。リオ五輪の競泳男子400メートル個人メドレーでは萩野公介が金、瀬戸大也が銅を獲得した。同じ1994年生まれの選手が各競技で結果を残したことに、「この活躍は凄い。頼もしいし、僕もこの世代で誇らしい」と話した羽生。
今年1月の表彰式で顔を合わせた大谷が94年生まれのアスリートは「羽生世代だと思っている」と発言したことを振り返り、「実力的には自分が一番、低いと思っている」と言ったのだ。
自身もGPファイナル4連覇、ソチ五輪金メダル、世界選手権優勝と結果を残しているにもかかわらず、「(大谷は)165キロ出したり、(萩野や瀬戸は)世界記録を狙っている。僕も負けないようにしたい」と最後まで謙遜していた。
GPファイナルはSPで今季最高の106.53をマークし首位に立ちながら、フリーはミスが続出し187.37で3位。4回転ジャンプなどの大技の精度、演技のデキもイマイチだっただけに、完璧主義者の羽生にとって「今回は優勝したけど悔しかった」という思いが強いようだ。