陽岱鋼も入団合意…巨人の“史上最強補強”にV9戦士が落胆
午後、練馬から鷺宮(東京・中野区)にある荒川さんの家に行きバットを振る。荒川さんを乗せて球場に入り、試合が終われば荒川さんを自宅に送り、そこでまたバットを振る。当時、荒川さんの早実の後輩でもあるロッテの榎本(喜八)さんも毎日来ていたし、王(貞治)や末次(利光)もナイターが終わると荒川さんの家でスイングをチェックしてもらっていた。まさに、荒川道場です。
■「育たないから補強」の論理
川上(哲治・享年93)さんや荒川さんにはたくさんのことを教わりました。自分が指導者になったとき、もちろんすべて真似することはできなかったが、「本気」で選手に接するということはやってきたつもりです
今の巨人を見ていると、指導者に「本気」が感じられない。だから、選手が育たない。育たないから、フロントは勝つために補強するのでしょう。
例えば、今の広島や日本ハムの1、2番打者は打席でよく粘るし、試合展開で自分のやるべきことがよくわかっている。巨人の打者は、ここは出塁するのか、次につなぐのか、打席で意図が見えない。それはコーチが教えていないからです。