3月場所の鬼門 稀勢の里を襲う“タブーなき”モンゴル相撲

公開日: 更新日:

「マジメな男。だからこそ心配です」

 ある親方は、そう言って顔をしかめる。

 1日から稽古を再開した横綱稀勢の里(30)。ここ1週間は昇進に伴う行事に追われ、この日は相撲を取らず、軽く体を動かすだけにとどめた。待望の和製横綱には、普段相撲を取材しないメディアも集結。「知らない顔が多いね」と、40人超の報道陣に苦笑いするも、「いい相撲を見せるのが仕事だから。しっかり稽古をするだけです」と続けた。

 当然、3月場所で期待されるのは優勝の2文字。性格が性格だけに、琴奨菊のように初優勝で浮かれ、稽古をおろそかにすることはないだろう。となれば、最大の敵はやはり、復権をかけるモンゴル人3横綱ではないか。

 この3人は、いずれも「衰えが顕著」といわれ、白鵬すらも先場所の14日目には平幕の貴ノ岩に敗れ、千秋楽では稀勢の里にも歯が立たなかった。だからといって、そう簡単に2場所連続で賜杯を許すほど、彼らは甘くない。

 冒頭の親方が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に