巨人“阿部頼み”の原点回帰あるか 首脳陣には捕手復帰論も
高橋監督と話し合って一塁専念が決まっている。正捕手の筆頭候補は小林だが、阿部は“扇の要”に危機感を感じている。だから小林を自身のグアム合同自主トレに連れて行って英才教育を施したのだ。チーム関係者が言う。
「チームの将来を考えてのことで、自身の技術や経験を惜しみなく伝授したけど、小林がそれでもコケたらどうなるか。控えの36歳・実松と40歳・相川は、年間を通じて出場するのは厳しい。一軍に抜擢されている大卒2年目の23歳・宇佐見はまだ未知数。そうなったら阿部に頼らざるを得ない状況がくるのではないか。実は『肩などの体の状態が良ければ』という条件付きで『阿部は捕手で使うべき』という意見の首脳陣がいる。もちろん決めるのは高橋監督ですが……」
巨人はここ数年、阿部におんぶに抱っこの状態が続いた。一塁コンバートを決め、「99%ない」と宣言していた原前監督は、あっさり阿部を捕手復帰させている。それだけ捕手としての存在感が突出しているのだ。小林を含めた捕手難と阿部の状態の良さが、「一塁専念」と明言している高橋監督の構想を揺るがす可能性は、ゼロではない。