SB田中、ハム斎藤佑もボキボキ なぜ連日バットが折れる?
カラスが鳴かない日があっても、バットが折れない日はない――そんな光景がキャンプ各地で繰り広げられている。
9日はソフトバンクのドラ1ルーキー、田中正義(創価大)がフリー打撃で上林、塚田のバットを破壊。中日では7日に新人の柳(明大)、5日は育成出身の三ツ間が、阪神でも4日に岩崎が打者のバットをへし折っている。しかも、7日(日本時間8日)にはあの日本ハムの斎藤佑まで……というのだから、「最近のバットは粗悪品か?」と思いたくもなる。
バットが折れる原因の一つは気候だろう。木製バットは乾燥すればするほど、折れやすくなる。この時季の宮崎は雨が少なく、沖縄も今年のキャンプ期間中は小雨がパラついた程度。日ハムがキャンプを行う米アリゾナ州に至っては、砂漠地帯だ。
■ツーシーム最盛期も原因か
しかし、それだけならば今年に限った話ではない。評論家の高橋善正氏は「ツーシームを投げる投手が増えたからではないか」と、こう続ける。
「昔で言えばシュートやシンカー、大ざっぱに言うと、打者の手元で動く変化球はあったが、今はその最盛期でしょう。ツーシームも直球が手元でわずかに変化するわけだから、打者も芯を外されて、バットの根元で打ってしまう。バットが折れても不思議じゃありませんよ」