ロッテの“監督手形”は失効か…井口資仁の気になる引退後
「昨年から決めていました。残り試合は自分の出せるものをすべて、出し切りたい」
20日、ロッテの井口資仁(42)が現役引退を表明。球団事務所で会見を行い、「現役生活21年間? まだそれを振り返るのは早い。これ(引退会見)が起爆剤になってくれたら」と、チームの最下位脱出にいちるの望みをかけた。
青学から1996年のドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入り。2005年にメジャー挑戦し、移籍1年目ながらホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した。09年、日本球界に復帰し、以降はロッテでプレーしている。20日時点で日米通算2243安打、294本塁打、1215打点。押しも押されもせぬ大選手だ。
■古巣は大歓迎
気になるのが、引退後だ。09年のロッテ入団当時は監督手形を切ってもらったというが……。
「少なくとも、その手形は“失効”済みです。本来、ロッテとは縁もゆかりもなかった井口を勧誘したのは、当時の瀬戸山球団社長と腹心の石川球団運営本部長。その2人は11年限りで退任している。もともと球団は、生え抜きのサブロー(41=現球団スペシャルアシスタント)を将来の監督にと考えていたこともあり、後ろ盾を失った井口がロッテに残る意味はない」(球界関係者)