楽天に爆勝 西武ナインをその気にさせる逆転Vのジンクス

公開日: 更新日:

 ひょっとしたら、と思わせる爆勝劇だ。

 西武が15日、首位楽天との乱打戦を制して3連勝。7―7の同点で迎えた六回に山川、永江、外崎の1イニング3本塁打で4点を勝ち越すと、七回に1点、八回には一挙5点を追加し、今季最多の17得点で豪快に楽天をうっちゃった。

 西武は先月21日から球団タイ記録となる驚異の13連勝。その後、2勝4敗と勢いに陰りが見えたと思ったら、これで再び3連勝と上昇ムードだ。最大で11ゲームあった首位との差は、この日の勝利で6.5ゲーム。2位に陥落した楽天とは4.5ゲーム差になった。

 前回の13連勝は58年に前身の西鉄が記録。その年はくしくも首位南海と同じ11ゲーム差を逆転して優勝している。

「ナインもその気になっています。15日現在で残りは39試合。首位ソフトバンクと並ぶライバルの楽天と9試合を残しているうえ、今季14勝2敗と圧倒している日本ハム戦も同じく最大の9試合が残っている。エースの菊池雄星が入団8年でいまだソフトバンク戦に一度も勝っていないのは懸念材料ですが、新監督就任の年は優勝するというジンクスもナインをその気にさせている要因のひとつ。02年の伊原、04年の伊東、08年の渡辺と3監督が就任1年目でリーグ制覇を達成していますからね。辻新監督を中心に昨年までなかったまとまりがあるのは確かです」(球団OB)

 この日、3月のキューバとのWBC強化試合で死球を受けて左ヒジを骨折した森が復帰し、今季初出場。2安打3打点といきなり結果を出して、「打線に厚みが出る」と辻監督を喜ばせた。役者が揃って、いよいよ選手がその気になれば面白くなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる