復帰戦は7四死球で緊急降板 阪神・藤浪は投手生命の危機
■精神的なショックが原因か
藤浪は1年目に10勝(6敗)を挙げ、15年まで3年連続2ケタ勝利を記録。14、15年の11死球はリーグワーストだったが、これほど「ぶつける投手」という印象はなかった。それが4月の畠山への顔面付近の死球から、右打者の内角を攻められず、今では変化球もすっぽ抜けて死球を与えるほど症状がひどくなった。本人は否定しているものの、精神的なショックなどが原因で自分の思い通りの動きができなくなる運動障害(イップス)の可能性が高い。
金本監督が「彼の人生を左右する」とまで言ったこの日のマウンドでも2人にぶつけ、あわや危険球という投球の直後に降板。藤浪は「チームにも、死球を当ててしまった相手の選手にも申し訳ない投球でした」とコメントしたが、早くメンタルの専門家に相談しないと、「10年に1人の逸材」とまでいわれた右腕の投手生命は終わるかもしれない。