慈善活動にも積極的 世界中が羨むボルト「第2の人生」
世界最速の男が古都に出現した。
5日、8月に引退したウサイン・ボルト(31)が、スイスの高級腕時計メーカー「ウブロ」が京都市内で行ったイベントで引退後初来日。陸上男子100メートル、200メートルの世界記録保持者に、祇園は騒然となった。ボルトは舞妓たちと得意のポーズを披露するなど上機嫌で、「サッカーや陸上の解説もしたいし、チャリティーやスポンサーのイベントもこなしたい」と、やりたい事が多すぎると言わんばかりだ。
それもそのはず、ボルトは生活の心配などする必要がないほどのカネを稼いできた。米経済誌「フォーブス」によれば、16年度のアスリート長者番付の32位。大会の賞金など陸上競技だけでも3億円近く稼ぎ、さらにスポンサー料やCM出演料も合わせると約35億円もの大金を、昨年一年で稼いでいる。引退後も、この日のようなスポンサー絡みの仕事は世界中でひっきりなしにある。
「本人が希望しているサッカー選手への転向も、バックアップしているのはボルトの大手スポンサー、プーマだともっぱらです。9月に練習参加予定といわれているドイツ1部・ドルトムントは、プーマがオフィシャルサプライヤー兼スポンサーを務めているチームです」(サッカー記者)
慈善事業にも熱心で、これまで総額6億円以上を母国ジャマイカに寄付している。それでもカネは増えることはあれ、減ることはなさそうだ。