ジャマイカ選手が禁止薬物 ボルト“金メダル返還”の可能性
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は12日(日本時間13日)、08年北京五輪でドーピング違反が発覚した陸上男子のネスタ・カーター(ジャマイカ)の聴聞会を11月15日に行うと発表した。
カーターの検体からは興奮剤の一種である「メチルヘキサンアミン」が検出されており、今年1月にジャマイカチームは400メートルリレーの金メダルを剥奪された。このレースに第3走者として出場し、北京、ロンドン、リオと3大会連続3冠を達成したウサイン・ボルトの栄光にも傷が付いた。
カーターは代理人の弁護士を通じて、早くから潔白を訴えてきた。08年当時、「メチルヘキサンアミン」は世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物に指定されていなかったことから、カーターの弁護士は「違反にはあたらない」と主張している。
ボルトに金メダルが返還されるかどうかは、CASの裁定次第だ。