5年前は廃部危機 富島を甲子園に導いた浜田監督の試行錯誤

公開日: 更新日:

「コーチの力が大きい。監督、部長、副部長が職員で外部コーチが2人。手分けしながらできます。2年ほど前には、横浜高校で長年指導者を務めた小倉清一郎さんに来ていただいて、野球を教えてもらいました。ピックオフやサインプレーなどは財産になっています。他にもメンタルの先生だったり、いいと思うことは外部の方にもお願いしています」

■年末年始のアルバイトを奨励

 浜田監督が部員に「ほぼ強制」で課していることがある。年末年始のアルバイトである。生徒のアルバイトは原則禁止だが、部単位での申請があれば、長期休み中のみ例外的に認められる。浜田監督の方針で、アルバイト代は全額を親に渡す決まりだ。

「正月休み(12月25日~1月2日)の時にアルバイトを奨励しています。9日間の休み中、6日間か1週間近くはアルバイトをしています。地元の郵便局、ガソリンスタンド、うどん店、建設会社など。5月末の関東遠征のためです。毎年、同じ学校ではなく、昨年は神奈川の横浜隼人、日大藤沢。おととしは横浜、東海大相模と練習試合をやりました。金曜の学校が終わって最終便の飛行機で行って、土、日で試合をして帰ってくるという日程。費用は6万円ちょっとなんですが、半分の3万円くらいは自分で稼げれば親もありがたいでしょう。物が豊富な時代でも、働くこと、お金を稼ぐことの大変さ、大切さを分かって欲しいという狙いがあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド