早くも先発スクランブル態勢 SB工藤監督に2年前のトラウマ

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 今からムチを入れる必要はあるのか。

 ソフトバンクは開幕11試合を終えて、6勝5敗の3位。チーム防御率はリーグ5位の3・94と低迷している。

 とはいえ、そこは昨季の覇者、ここ10年で5度優勝のソフトバンクだ。まだ焦る時期ではないように思えるが、工藤監督だけは違うらしい。

 現在、ソフトバンクの先発事情は苦しい。東浜、武田が不調で、ベテランの和田はキャンプ中から左肩違和感に苦しんでいる。千賀も右ヒジの違和感で登録抹消されると、指揮官は12日、中継ぎの石川を抜擢。石川は8日にリリーフで10球を投げ、中3日で先発した。

 とはいえ、まだ開幕から1カ月も経っていない。スクランブルをかけるには早過ぎないか。

 ある球界関係者は「2年前のトラウマじゃないか」と、こう話す。

「工藤監督は『連覇間違いなし』と言われていた就任2年目の2016年は夏場に失速し、まさかのV逸。それだけに現在の成績に不安を感じているのでしょう。千賀の離脱も、工藤監督による人災ともっぱら。千賀は16年に自身初めて、先発でフル回転。昨季はWBCから1年間戦った。フォークが武器ということもあり、ヒジへのダメージは相当のようです。3月23日のオープン戦は右腕の張りで途中降板し、開幕後も痛みがあったと聞いている。そんな千賀を冷たい雨が降る仙台で投げさせれば、ケガもしますよ」

 4月からコレでは、先が思いやられる。

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