稽古で大関横綱を最初から圧倒 豊山は“KY”なパワー自慢
東京農大卒業後、三段目付け出しで初土俵を踏んだ2016年3月場所で全勝優勝。入門1年後の5月場所で新入幕を果たした。この時、しこ名を本名の「小柳」から現在の「豊山」に改名した。
「このしこ名を有名にしたのが、元大関の2代目豊山勝男。双葉山の弟子で、全盛期の大鵬ともしのぎを削り、後に時津風親方として理事長にもなった。この2代目が新潟県出身ということもあり、時津風部屋では同県出身でないと名乗れないしこ名となった。高知出身の土佐豊(現間垣親方)も、『できるものなら自分が名乗りたかった』と話していたほどです。もっとも、本人はその重みがわかっているのかどうか。襲名当初、『豊山って横綱になれなかった大関のしこ名ですよね』と言って、先輩力士を閉口させていましたから」(前出の記者)
いまはまだパワー一辺倒。相撲技術もそうだが、覚えることは多い。
▽ゆたかやま・りょうた
●本名は小柳亮太
●1993年9月、新潟県 新潟市出身
●185センチ、181キロ
●現在が最高位
●大食いの上に酒好きで、太りすぎを注意されている