ファン投票はDHで 大谷の“球宴スタメン”を左右する組織票

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 エンゼルス・大谷翔平(23)が、オールスター(7月17日=ワシントン)ファン投票の候補にDHで名を連ねた。

 89年にDHが導入されて以降、同部門の新人選出はない。大谷が選ばれれば、史上初の快挙になる。同じア・リーグのDHにはリーグトップタイの18本塁打のマルティネス(レッドソックス)、昨季のナ・リーグ本塁打王で今季11発を放っているスタントン(ヤンキース)の2人もノミネートされた。大谷にとっては、メジャーを代表する人気球団に所属するスラッガーであり、2人が得票を争うライバルになる。

 大谷は主にDHで30試合に出場し、打率2割9分1厘、6本塁打、20打点。二刀流だけに出場機会が限られ、全米のファンにアピールするには数字だけでは物足りない。2人に対抗するには、ボストン、ニューヨークにも匹敵するロサンゼルスの大票田と日本の組織票が必要になる。

 同じロサンゼルスを本拠地とするドジャースは開幕から低迷。打者で好調なのはリーグトップの打率3割4分5厘をマークするケンプ外野手ぐらいのもの。昨季の新人王ベリンジャーは、チームトップの8本塁打を放ちながら、打率2割3分5厘と2年目のジンクスに陥っている。だとすれば、地元ファンの票が大谷に流れる可能性もある。

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