内田前監督が握る“暗部” 日大ドン田中理事長と冷戦開始か

公開日: 更新日:

 これだけの事件を起こしたのだから、本来、内田氏は「辞任」ではなく「解任」となるのが常識だ。

 なにしろ、警視庁が捜査に入り、日大ブランドをおとしめた上、1人の学生の将来を奪ったに等しい状況だ。日大の教職員組合も、内田氏の常務理事など、全ての職の「解任」を求める書面を大学側に提出していた。なのに「大甘処分」となったのは、「解任」したくてもできなかったのだろうと囁かれている。

「週刊文春」最新号によると、5月21日、田中理事長が内田氏に常務理事の辞任を迫ったが、「俺を切るんですか」と開き直られたという。内田氏は田中理事長を守るため汚れ役を買ってきた過去があり、「(一部始終を)全て公にしますよ」と詰め寄ったというのだ。

 つまり、内田氏を切れば田中理事長は「暗部」をバクロされてしまうというわけだ。

 田中理事長は、6代目山口組の司忍組長とのツーショット写真が国会で問題視され、日大が発注した工事を請け負う建設会社から500万円超のリベートを受け取っていたことも、過去の報道で明らかになっている。田中理事長の最側近だった内田氏は、それらの実態について詳細に知っている可能性が高い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に