日大アメフト悪質タックルの根底に内田前監督の“嫉妬心”
「高橋さんは優れた高校生をスカウトし、主力どころも全日本クラスに育てた。周囲もそう認識しています。学内の人事権を持つ内田前監督はそれが面白くなかった。高橋さんを系列校である日大高の事務長に飛ばした揚げ句、高橋さんが育てた選手たちには特に厳しく接した。内田前監督の精神面を追い込む暴力的な指導は選手間で『ハマる』と呼ばれていましたが、『ハマった』選手のほとんどは高橋さんがスカウト、あるいは育てた連中でした。今回、悪質なタックルを実行した選手も内田前監督の暴力的指導に『ハマった』ひとりです」
内田前監督にしてみれば、せっかく大学日本一になりながら、チームをつくったのは1年間だけ指揮を執った前任者だと言われることが腹に据えかねたのだろう。
前出の元評議員によれば、「内田前監督はとにかく陰湿だった。イビリをやる一方、気が小さくて猜疑心が強い。大学日本一が前任者の手柄のように言われることに対する怒りが選手に向いた」という。
いってみれば高橋氏に対する嫉妬にも似た感情が選手たちを「ハメる」指導につながり、くだんの「殺人タックル」を生んだことになる。