米ツアーの取材に行ったとき、そのことについてアメリカの記者たちに話をすると、「日本の選手はシード権を失っても帰るところがあるからいいよ」と言っていた。
しかし、帰るところがあるから海外で強くならないのだと私は今でも思っている。
女子は、宮里藍の引退を受け継いで畑岡がメジャーを狙える選手に成長することはまず間違いない。しかし、男子は石川遼も米ツアーを撤退してしまったし、世界に出ていって戦おうという松山級の大型選手はなかなか出てきそうにない。女子は、畑岡から刺激を受けて米ツアーを目指す若い選手が出てくると思うのだが、この先、日本の男子は一体どうなるのだろう。